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粋な端唄と、友達と・・・

先日、昔の同僚から、電話がかかってきました。                                                     「ねぇ、おさらい会やるんだけど時間、ある?」
一緒に仕事していたときは、毎日都心を縦横無尽に走り回り、長プラがどうのこうの御社の福利厚生は?  経営者の保障は?  等々 ピリピリと、キャリアしていたんですが、今ではお互いに引退後の良き年輪が重なり見事に身を膨らまし趣味三昧。
一昨年、私の所属する会の鎌倉彫展が銀座で開催されたとき十数年ぶりに連絡をとって彼女に来てもらいましたが、お互いに趣味に没頭出来ている境涯で良かった!と喜びい合いました。端唄やってるのよ。と言うことでした。
「端唄はね、いろんな処からのぼったくりなのよ」  と、彼女の弁ですが、なるほど、聴いてみると民謡から?長唄?耳慣れた旋律が入っているのに気がつきます。
「だからさ、肩がこらないから」  彼女の遠慮がちなお誘いに二つ返事で出かけました。
粋でいなせでほのかな色香漂うことばの芸。それに良い間合いに三味線の音が入る。
思いの丈を短い言葉で精一杯伝えるそこから聴く側に広がる思いと余韻                             
武者ぶりつくような言葉と、(何も全部見せなくても良いじゃ無いのと思えるような愛情表現の)映像の氾濫するなかにいる毎日からストンと別世界に入ったような、、、、、
良い一日でした。
今日はお彼岸。甘党だった父の為にぼた餅お供えしましょう。
やっと桜の」開花宣言。庭先の雪柳も満開です。
いつも一緒に花開くレンギョウは風のつめたさにまだ首をすくめています。
粋な端唄と、友達と・・・_d0104044_1222685.jpg

by unonosarara60 | 2007-03-21 12:03  

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