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わがきみは千代にましませ・・・

仕事の合間をぬって駆けつける私に時間をつくって下さりマンツーマンでおしえていただくことになった。月に二回、王義之をはじめ唐詩、漢詩等書に関する色々なおはなしをききながらのお稽古日は私にとって掛け替えのない時間になった。
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古今和歌集から和漢朗詠集へと愉しみながら進んでいく。
先生の域に達するまで年の差からいくと二十年の余もあることが嬉しくまた、励みでもあった。
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五年ほど前体調を崩してしばらくお休みを頂いた。
友人から「先生グループホームへいらっしゃるそうよ」  「そんな!」
女流展の審査員でもあり、日韓台三国の書道展で今年は韓国来年は台湾でと精力的に活動されていた。
お別れの食事会で「いつでもお越し下さいね。主人もお待ちしてます」 「はじめてお目にかかりますけど貴方とは良いお友達になりそうです」 「はい」にっこりしながら涙がこぼれた。
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清貧というという言葉がある。   生涯独身で過ごされた先生は大手の企業で管理職として過ごされ定年後は社員の福利厚生施設で書道と生花の指導をされていた。なに不自由ない身でありながら六畳一間のアパートで悠然と清々しく過ごされていた。
良くおっしゃっていた。  
「文字は読めてこそ文字。心が伝わり美しくと精進することが書道。」
象形的な文字はそれはそれとして美しい。それは書芸」

写真はすべて先生のお手本です

by unonosarara60 | 2007-06-09 16:19  

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