鎌倉彫 乾口(ひくち)塗り

黒中塗りの研ぎが終わるといよいよ色漆を塗ってまこもの粉を撒く。
植物のまこもの胞子で、見た目にはココアの粉に似ている。
色漆は顔料と漆を混ぜて練り込んでいくが、これがまた大変。漆は濃いコーヒー色だし顔料は水銀をやきこんだ物なので重く、漆との比重が違うのでしっかり練り込まないと良い色が出ない。粘るまで4時間ほど練り込む。
不謹慎だけどテレビを見ながら(笑)


                                          まこもを撒く      (生チョコみたいです)
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練り込んだ朱漆を何枚も重ねた和紙で濾して不純物を取り除き、塗っていく。
厚く塗るとちじみができ、薄く塗ると黒の下地がでてしまう。塗りむらがあると
乾きが均一にならずまこもの粉がうまく入らない。
塗り上がったら湿気のある戸棚(漆風呂)の中で少し乾かす。
その日の気温、湿度漆の具合で乾き具合が違いまこもの粉を撒くタイミングをつかむのが難しい。ベテランの職人さんだったら長年培った経験と勘があるだろうけどやっとこさの私には、一番どきどきの時です。
今回は40分ほどで風呂から出し、撒きました。     
                                                                    
                                          まこも研ぎ                              
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粉を撒いた作品をまた漆風呂に入れて二日間ほど寝かせ完全に乾かします。
乾いたら水で洗い流す。この瞬間、ああよかった!ホッです。
失敗した時は、そう、陶器を窯から出してたたき割る陶工の気持ちが解るというものです。
うまくいきました。
砥の粉に水を含ませて軟らかい毛布の切れ端で磨いていきます。優しく優しく。
陰影と艶がでできました。。さあ、これから潤いのある部屋で一週間ほどごゆっくり。
色に深みが出て一段と艶が出てきます。       
                                                                            
                                                                                                           
                                          一週間経ったらまたお化粧しましょうね。        
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by unonosarara60 | 2007-10-18 15:33  

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